先発でも160km/hを超える剛腕、阪神の藤浪晋太郎投手の2022年シーズンの球速を可視化してレポートします。
球種別球速・投球比率・被打率
球種 | 最高 | 平均 |
ストレート | 160 | 154.0 |
ツーシーム | 150 | 147.7 |
スプリット | 153 | 146.4 |
カットボール | 145 | 138.2 |
スライダー | 133 | 127.2 |
カーブ | 121 | 116.0 |

球種:6種類 ※実質的にはストレート、スプリット、カットボールの3種(計98%)
球速帯:5種類 ※平均球速で3㎞/h 以上差がある場合に別の球速帯と定義
①ストレート②ツーシーム&スプリット③カットボール④スライダー⑤カーブ
ストレートの平均球速154.0km/hは千賀滉大投手と同水準。大谷翔平投手にはやや劣る。
スプリットの平均球速146.4km/hは山本由伸投手や佐々木朗希投手を上回る球界最高水準。
潜在能力に疑う余地はなくMLB挑戦成功の鍵は現地環境への順応と制球力次第になりそう。
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登板日別球速(ストレート)

5~6月と9月23日の最終登板が救援登板でそれ以外は先発。
160km/hを計測した8月13日は先発登板(7回4安打10奪三振1失点の好投)
イニング別球速(ストレート)

先発時は平均153.8km/h、リリーフ時は平均155.4km/h。
先発時はイニングを追う毎に球速が低下する傾向。
レッドソックス 澤村、パドレス R.スアレス投手との球速比較
2023年のMLB挑戦を表明している藤波投手の成功の可能性を探るため、似たタイプであるレッドソックス澤村投手および阪神のチームメイトであったR.スアレス投手の球速を比較。(条件を合わせるため、救援登板のみで比較)

澤村のスライダーと藤波のカットボールを同一球種と仮定すると驚くほど似通った球速水準になっている。
ストレートは澤村より1㎞/h以上速いので同等以上の数字は期待できそうだが、スアレスと同等の実績を残すには更なる球速や制球の向上が必要と思われる。
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