大谷翔平投手の2022年シーズンの球速・球種・被打率をレポートします。
球種別球速・投球比率・被打率・回転数
球種 | 最高 | 平均 |
シンカー | 163 | 156.6 |
ストレート | 163 | 156.5 |
カットボール | 154 | 145.7 |
スプリット | 150 | 143.7 |
スライダー | 145 | 137.3 |
カーブ | 137 | 125.3 |

球種:6種類(カットボール、スライダー、カーブは球速や変化に多くのバリエーションをつけている)
被打率:スライダーとフォークが被打率2割未満。特にスライダーは投球比率が最も高く最大の武器になっている。
フォークは最も被打率が低いが,抜ける球や引っ掛ける球が多く勝負球としては十分に機能していない。
回転数(スピンレート):ストレートの回転数は平均2217RPMと低くスピードの割には空振りが取りづらい要因となっている。
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登板日別球速(ストレート)

一定期間ごとに平均球速がアップダウンしている。
最終登板10月5日の平均158.8km/hが今季最速。(ただしこの日のストレートは4球のみ)
イニング別球速(ストレート)

初回が平均155.8km/hで最も遅く、最終イニングとなる確率が高い6回が157.8km/hで最も速くなっている。
全てのイニングで161km/h以上を計測しており、勝負所でギアチェンジが可能となるようペース配分している。
登板日別球種比率

6月16日以降、ストレート(4シーム)に代わってスライダーを主軸とした投球になっている。
7月からシンカー(ツーシーム)をバリエーションに加わった。9月にはシンカーの比率がストレートを上回る登板日が増えており、大きな武器になりつつある。
年度別推移(2018年~)
平均球速推移

手術明け復帰後の2020年には球速が大幅に低下したが、21~22年にかけて球速が回復している。
特に変化球は手術前の2018年を大きく上回る水準まで向上している。
回転数(スピンレート)推移

4シーム(ストレート)の回転数は2018年よりは上昇しているもののMLB平均レベル。
スライダーの回転数が上昇傾向にあり、被打率の低さにつながっている可能性がある。
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