BB/9とは
Base on Balls per 9 Innings Pitchedの略で与四球率のこと。
1試合(9イニング)あたりいくつ四球を与えたかを指す。
(与四球数 / 投球回数)× 9で求められ、2.0以下であれば優秀でリーグ上位に位置する事が多い。
※Base on Balls = 四球

シーズンBB/9(与四球率) 歴代ベスト30


2シーズン制以降かつ規定投球回数以上におけるシーズンBB/9の歴代ベスト30です。
歴代最高は2022年シーズンの加藤貴之投手で0.6704。
野口二郎投手が2リーグ制初年度の1950年に達成した0.6936を57年振りに更新しました。
1980~90年代は上位ランクイン数が少なくなっていますが、他の指標と異なり年代毎のバラツキが少ないのが特徴です。
年度別 最優秀BB/9(与四球率)


2リーグ制以降かつ規定投球回数以上における年度別でBB/9 1位となった投手の一覧です。
高橋直樹投手、山内孝徳投手が最多の5度の1位を達成しています。
高橋直樹投手はK/BBやWHIPでも複数回1位になっておりノーヒットノーラン達成者でもあるアンダースローの名投手です。
山内孝徳投手はダイエーに売却前の南海の低迷期を支えた主軸投手で奪三振は少ない技巧派ですが通算100勝、7年連続二桁勝利を達成しています。
K/BBで上位にランクした小山正明投手や金田正一投手の名前がないのが意外ですが奪三振能力の比重が高かった事が推測されます。
通算BB/9(与四球率) 歴代ベスト30(投球回数2000以上)

投球回数2,000以上の投手におけるBB/9の歴代ランキングです。
土橋正幸投手が1.212で歴代1位。2位の高橋直樹投手が1.482ですので断トツの1位です。
現役では石川雅規投手が1.802で12位、岸孝之投手が2.196で24位にランクインしています。
WHIPやK/BB、K/9では誰もが知る有名投手が上位を占めていますが、BB/9では国鉄の村田元一投手(通算118勝)や大洋などで活躍した野村収投手(通算121勝)などの有名とは言えない投手がランクインしています。彼らのように地味ではあるが実績を残した名投手にスポットライトが当たるのがこの指標の良いところだと考えます。