2021年よりローテーションの中心としての地位を確立し高いK/BBを誇る日本ハムの技巧派左腕、加藤貴之投手の2022年シーズンの投球内容を分析・可視化します。
与四球数、BB/9(与四球率)でシーズン歴代最高記録を樹立しました。
詳細投球内容
球種別球速・投球比率
球種 | 最高 | 平均 |
ストレート | 146 | 137.8 |
シュート | 141 | 135.6 |
フォーク | 137 | 132.0 |
カットボール | 136 | 129.1 |
スライダー | 131 | 121.8 |
チェンジアップ | 119 | 114.2 |
スローカーブ | 111 | 101.2 |

球種:7種類
球速帯:5種類
①ストレート&シュート②フォーク&カットボール③スライダー④チェンジアップ⑤スローカーブ
7球種を微妙に速度差をつけて投じる事で打者のタイミングを外し打たせて取っている。
※野球解説者の岩本勉氏によると同じ腕の振りで複数の球種を投げ分けられるとの事。
ストレートの球速は平均138km/hと平凡だが高めでカウントを取れる切れと伸びがある。
ストレートをストライクゾーンに高い確率で投じる事で6種類の変化球の効果が増大している。

登板日別球速(ストレート)

概ね平均138km/h前後で推移。
4月26日は東京ドームでの試合だったが平均134.7km/hと通常より遅く、この日投げ合った山本由伸投手も平均球速が遅かった。また4月29日に東京ドームで登板した菅野智之投手も平均球速が通常より遅かった。
この時期の東京ドームは遅めに計測されていた可能性がある。
5月17日は平均142km/hと通常より速かったが当日の球場であるほっともっと神戸は他球場よりも球速が速く計測される傾向がある。山本由伸投手は本球場で自己最速159km/h平均155km/hを記録している。
6月22日以降、コンディション不良もあり低下傾向で140km/hを超えない登板が続いたが9月12日以降は復調
投球チャート・被打率

ストレートのストライクゾーン率が65%と極めて高い。
(山本由伸投手、佐々木朗希投手で60%前後。 ※9月12日時点)
決して低めに集まっているわけではないが、被打率は低く抑えられておりボールの切れの良さがうかがえる。
投球プレートの中央を踏んで7球種を様々な方向に変化させることで芯を外す投球をしている。
カットボール、フォークはいずれも被打率2割以下。
特にフォークボールは低め率83%と制球も良くストレートに次ぐ決め球として機能している。
シュートの被打率が3割を超えている。中途半端な高さのボールがやや多い。


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