高校時代が最も速かったと言われる事が多い”怪物” 江川卓投手。残した数々の偉大な記録がその凄さを物語っています。
江川卓│高校野球公式戦での主な記録
完全試合:2回
ノーヒットノーラン:9回
完封:20回
36イニング連続無安打無失点
選抜大会最多奪三振:60
本記事では公式戦における全44登板を集計し、近年注目されているセイバーメトリクス指標ではどの様な数字を残したのか?をレポートします。
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江川卓投手 高校時代 公式戦登板全成績

江川卓投手 高校時代 公式戦通算成績

江川卓投手 高校時代 セイバーメトリクス指標

- WHIP: 先発投手としては異次元の数字。2リーグ制後のプロ野球記録は0.7483(1959年の村山実投手)
- K/BB: 与四球が多く、ハイレベルではあるが事前の想定ほどの数字ではなかった。2リーグ制後のプロ野球記録は9.79(2009年のC.ルイス投手)
- K/9(奪三振率): ストレートとカーブだけでこの数字は驚異的。
最も速かったと言われている2年生時が3つの指標ともにベストであった。
3年生時は全国的に有名になり練習試合も含め登板過多になっていたようなので、ペース配分しての投球を意識し実践を開始した時期だったのかもしれない。
高校野球史上最高の投手といって差し支えないであろう江川卓投手のセイバーメトリクス指標を算出してみました。
制球力が良いイメージだったのでK/BBは10を超えていることを期待していたのですが、1試合で8四球を出す試合が複数あるなど若さゆえの不安定さも垣間見えたのが興味深かったです。