K/9とは
Strikeouts per 9 innings の略で奪三振率のこと。1試合(9イニング)でいくつ三振を奪えるかを指す。
(奪三振数÷投球回数)×9で求められ、8以上で優秀とされる。
※一般的にStrikeout(三振)はKと略される(スコアブックで三振をKと表記する習慣から)
【最終更新】2023年シーズン終了時点
シーズンK/9(奪三振率) 歴代ベスト30
2シーズン制以降かつ規定投球回数以上におけるシーズンK/9の歴代ベスト30です。
歴代最高は2019年シーズンの千賀滉大投手で11.329。
千賀投手は2020年シーズンにも歴代2位の11.083を記録しています。
千賀投手に加え、野茂英雄投手、伊良部秀樹投手、野田浩司投手、大谷翔平投手、山本由伸投手などフォークを武器とする投手が上位にランクインしています。
1990年代以降の投手が軒並みランクインする中、1969年の江夏豊投手の10.970が異彩を放っています。
この年の江夏投手の401奪三振はアンタッチャブルな記録となっています。
左投手では石井一久投手、杉内俊哉投手、菊池雄星投手などがランクインされていますが、こちらはフォーク主体の投球ではない事が興味深いです。
年度別 最優秀K/9(奪三振率)
2リーグ制以降かつ規定投球回数以上における年度別でK/9 1位となった投手の一覧です。
金田正一投手、江夏豊投手(6年連続)、鈴木啓示投手が最多の6度の1位を達成しています。
上記3名以外にも杉内俊哉投手(5回)石井一久投手(4回)権藤正利投手(3回)川口和久投手(3回)など歴代の名サウスポーが上位にランクインしています。左投手は希少価値の高さ故か、奪三振能力においては右投手に対してアドバンテージがありそうです。
通算K/9(奪三振率) 歴代ベスト30(投球回数2000以上)
投球回数2,000以上の投手におけるK/9の歴代ランキングです。
杉内俊哉投手が9.278で歴代1位。生涯通算でも1イニングに1個以上の奪三振を奪っていた事になります。
現役では和田毅投手が8.174で1位、岸孝之投手が7.681で5位にランクインしており、岸投手は右投手ではNo.1です。
MLBに移籍したために2000イニングに到達していない主な投手の実績は以下の通りです。
野茂英雄投手
10.31 1051回1/3 1204奪三振
伊良部秀樹投手
8.97 1286回1/3 1282奪三振
松坂大輔投手
8.67 1464回1/3 1410奪三振
上原浩治投手
7.96 1583回2/3 1400奪三振
ダルビッシュ有投手
8.87 1268回1/3 1250奪三振