K/BBとは
Strikeout to Walk ratio の略で奪三振と与四球の比率のこと。
奪三振数÷与四球数で求められ、3.5以上で制球力と奪三振能力を兼ね備えた優秀な投手と言われる。
※Strikeout(三振)はKと略される
※BBは四球の英語名称の一つである Base on balls の略
【最終更新】2023年シーズン終了時点
シーズンK/BB 歴代ベスト30
2シーズン制以降かつ規定投球回数以上におけるシーズンK/BBの歴代ベスト30です。
過去最高は2009年シーズンのコルビー・ルイス投手で9.79。
ルイス投手はMLB復帰の2010年以降に4度の二桁勝利を挙げた一流投手です。
田中将大投手の2年連続8.89以上も流石と思わせる数字ですが、1959年の杉浦忠投手の9.60は2009年のルイス投手まで50年間破られなかった偉大な記録で、1950年代にこの数字を達成した価値は計り知れません。
1959年シーズンにおける杉浦忠投手の38勝4敗 WHIP:0.75 K/BB:9.60 はまさに異次元で、驚くべき事に同年の日本シリーズでも史上唯一の4連投4連勝で日本一に貢献しています。
当サイトではNPBにおける先発投手の歴代最高シーズンは1959年の杉浦忠投手と断言したいと思います。
各年代別のランクイン回数です。
上位は2000年代以降に集中しており球速アップやスライダー・フォーク・チェンジアップ等の変化球の切れや精度の向上が背景にあるものと推測します。
年度別 最優秀K/BB
2リーグ制以降かつ規定投球回数以上における年度別でK/BB 1位となった投手の一覧です。
上原浩治投手が5年連続を含む最多の6度の1位を達成しています。
NPB通算では6.64(奪三振:1400/四球:211 )MLB通算では7.33(奪三振:572/四球:78)を記録しており、「ミスターK/BB」と言って差し支えないほどの制球力と奪三振能力を兼ね備えていたことがわかります。MLB時代にワールドシリーズ優勝を果たした2013年には11.22という驚異的な記録を残しています。
通算K/BB 歴代ベスト30(投球回数2000以上)
投球回数2,000以上の投手におけるK/BBの歴代ランキングです。
上原浩治投手はNPB通算投球回数1583回2/3のためランク外となっています。
現役では岸孝之投手が3.554で4位、和田毅投手が3.339で7位、石川雅則投手が2.879で16位にランクインしています。